HOME | 名刺のお話。 第1回 余裕がたいせつ
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●第1回 余裕がたいせつ
 
 
日々の勤務にも、生活にも余裕が大切。もちろん名刺にだって余裕が大切なんです。
自社で製作されている名刺でよく見かけるパターンの中で、用紙の端までパンパンになっているものがあります。→図①
もちろん、文字をより大きく、内容もたくさん入れたいという気持ちはとても分かります。お客さまはお渡しした名刺を見てご連絡をくださいますからね。
 
「大きい文字=読みやすい」は当然なのですが、名刺の場合は用紙自体が既に小さいのでバランスを考えると単純に大きくしてしまうと、ヤボったく(はばけるなんて言ったりもします)なってしまいます。
 
では、文字を大きく、さらに内容をたくさん入れたい場合、どのように視認性・判読性を落とさないようにしたら良いのでしょうか。その答えはとっても簡単。「余白」 です。
「適切な余白」を意図的につくることで文字は読みやすく認識しやすくなり、かつ落ち着いた印象になります。
例えば文庫本。文字が小さくたくさん詰まっているのに読みやすい。行と行の間や天地左右に「適切な余白」があるからです。→図②
人間の目は並んでいるものを続けて見てしまうという習性があるようです。それを防ぐためにも縦書きの文章は横隣の文字に目がいってしまわないように文字間よりも行間を広くとっています。つまり、ぎゅっと詰まった名刺よりも行間を広めにとって、天地左右も広めに余裕を作ったほうが結果的に「読みやすい」ということになります。
これらを全体に適用するとプロっぽく見えますよね。→図③